ハズ属(ハズぞく、Croton)は、1737年にカール・フォン・リンネによって分類された、被子植物トウダイグサ科の属である。ハズ属植物はゲオルク・エーベルハルト・ルンフィウスによってヨーロッパに紹介・導入された。この属の一般名は英語で rushfoil および croton と呼ばれるが、後者の「クロトン」はヘンヨウボク (Codiaeum variegatum) をも指す。属名のCrotonはギリシア語でダニを意味する κροτον (kroton) から来ている。これは、ハズ属のある種の種子の形状に由来する。
ハズ属植物で最も知られている種は東南アジアに自生する樹木あるいは低木であるハズ(巴豆、学名: Croton tiglium)であろう。ハズは、1578年にクリストヴァン・アコスタによって lignum pavanae としてヨーロッパの文献で初めて言及された。強烈な瀉下薬として植物薬で用いられるハズ油はハズの種子から抽出される。現代では、ハズ油は危険であると考えられており、多くの国の薬局方にはもはや記載されていない。
ハズの種子は下痢を引き起こすため、ハズ油は重度の便秘を治療するために伝統中国医学で使用されている。ハズ油には有機化合物ホルボールと発がん促進物質であるホルボールエステルが含まれている。アマゾンにおいて、'Sangre ...
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