アグマチン(agmatine)は、アルギニンの脱炭酸化生成物であり、ポリアミン生合成の中間体である。神経伝達物質であると推測されている。脳で生産され、シナプス小胞に貯蔵される。摂取によって蓄積され、膜の脱分極によって放出され、アグマチナーゼによって不活化される。アグマチンはα2-アドレナリン受容体とイミダゾリン結合部位に結合し、NMDA型グルタミン酸受容体やカチオンリガンド依存性イオンチャネルをブロックする。アグマチンは一酸化窒素合成酵素の働きを阻害する。また、ペプチドホルモンの放出を促進する作用も持つ。
アグマチンの外部からの投与によって、虚血や神経外傷の動物の神経防護作用の効果が高められる。
「アグマチン」という言葉は、1910年にニシン属の精子から初めて分離したドイツの科学者アルブレヒト・コッセルによって作られた。
Jae-Hwan Kim, et al. Agmatine reduces infarct area in a mouse model of transient focal cerebral ischemia and protects cultured neurons ...
ウィキペディアでもっと読む