フェノール (英: phenol、benzenol) は、
広義には、芳香環(特にフェニル基のRの部分)に水酸基(ヒドロキシ基)が結合した化合物全般である「フェノール類」を指す。化学式はArOHで表される(Arはベンゼン環やナフタレン環など)。
狭義には、フェノール類のうち もっとも簡単な化合物であるヒドロキシベンゼン、つまりベンゼンの水素原子の一つが水酸基(ヒドロキシル基)に置換された化合物のこと。(百科事典でも、ニッポニカでは「フェノール」の記事で広義のフェノール(フェノール類)の解説をしているのだが)このWikipediaでは、「フェノール」の記事で狭義のフェノールに重きを置いて解説し、広義のフェノールについては別に立てた「フェノール類」の記事で解説することにする。
概説狭義のフェノールは芳香族化合物のひとつで、有機化合物。
性質としては、常温では白色の結晶で、常温の水にはいくらか溶け、エチルアルコールなどにはよく溶け、水彩絵具のような特有の薬品臭を持つ。→#性質
フェノールという名は、ベンゼンの古名「phene」に由来。和名は石炭酸(せきたんさん)。
毒性および腐食性があり、皮膚に触れると薬傷をひきおこす。絵具に似た臭気を有する。毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている。 ...
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