レンチナン(Lentinan)とは、抗悪性腫瘍剤の一種。シイタケの子実体より抽出した多糖体を精製した物質である。商品名レンチナン、レナカット。静脈内注射または点滴静脈注射で用いる。
手術不能または再発胃癌患者におけるテガフール経口投与との併用による生存期間の延長。また、大腸がんでも局所免疫能の抑制の緩和が報告されている。なお、単独の効果は不明。
重大な副作用としてショックがある。他に悪心・嘔吐、胸部圧迫感などもある。
マクロファージ、T細胞、NK細胞に作用し、免疫力を増強し抗腫瘍効果をあらわす。本剤が直接的に腫瘍細胞を攻撃するものではない。
『レンチナン静注用1mg』医薬品インタビューフォーム・2006年9月(改訂第2版)(味の素株式会社・大鵬薬品工業株式会社)
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