筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(きんつうせいのうせきずいえん、Myalgic Encephalomyelitis(略称ME)/まんせいひろうしょうこうぐん、Chronic Fatigue Syndrome(略称CFS))は、免疫系、神経系、内分泌系の多系統の病態が関与する疾患。
筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群患者が訴える主な症状は、身体及び思考力両方の激しい疲労と、それに伴い、日常生活が著しく阻害されることである。慢性疲労症候群の診断基準は、慢性疲労をきたす障害や状態、服薬状況などを除外する必要があり、仕事や生活習慣が原因でなく、十分に休養をとっても回復しないことを必要とする。貧血、甲状腺疾患、糖尿病、多発性硬化症などが症状の原因であれば除外される。
国際的合意に基づく診断基準によれば A. 労作後の神経免疫系の極度の消耗、B. 神経系機能障害、C. 免疫系・胃腸器系・泌尿生殖器系の機能障害、D. エネルギー産生/輸送の機能障害が長期間(一般的に6ヶ月以上)におよび継続する病気である (B, C, Dについてはカテゴリーのうち少なくとも一つ)。ICD10対応標準病名マスターでは、神経系の疾患としてG93.3に分類されている(病名は、ウイルス感染後疲労症候群、慢性疲労症候群、良性筋痛性脳脊髄炎の3つを列挙)。ただし、本疾患は現在もまだ病理学的に完全には定義されておらず、日々最新の研究が報告され情報が蓄積されている。 ...
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