イボガイン (ibogaine) はインドールアルカロイドの一種で長時間作用型の幻覚剤である。天然にはキョウチクトウ科の植物、特にイボガ(Tabernanthe iboga, アフリカ西部産の多年生小潅木)の根皮に多く含まれる。
オピオイドなど薬物依存症の治療に用いられる。多量に摂取すると麻痺、痙攣、死につながることがある。
古くはイボガの根の皮を噛むことによって摂取されていた。販売されている形態としては、イボガイン塩酸塩の結晶やインドラ (Indra)という抽出物が知られる。研究用には、結果のばらつきを減らすために純粋なアルカロイドの形である塩酸塩が好まれる。インドラにはイボガの根が持つ13種のアルカロイドが含まれるといわれ、アフリカの民間伝承で使われていた天然のものにより近い効果が得られる。
1901年にディボフスキ (Dybowski) とランドリン (Landrin)、およびハラー (Haller) とヘッケル (Heckel) によって、それぞれ独立にイボガから単離された。植物体の標本は1800年代中ごろのアフリカ、ガボンで採取されたもので、そこではブウィティ (Bwiti) ...
ウィキペディアでもっと読む