コバルト(英: cobalt [ˈkoʊbɒlt]、羅: cobaltum)は、原子番号27の元素である。元素記号はCo。純粋なものは銀白色の金属である。安定な結晶構造は六方最密充填構造(hcp)で、722K以上で面心立方構造(fcc)に転移する。鉄族元素のひとつであり、強磁性体である。鉄より酸化されにくく、酸や塩基にも強い。
コバルトを用いた核爆弾の1種であるコバルト爆弾についても、本記事で記述する。
コバルトという名称と元素記号は、ドイツ語で地の妖精を意味するコーボルト(koboldまたはkobalt)に由来する。コバルト鉱物は冶金が困難なため、16世紀ごろのドイツでは、コーボルトが坑夫を困らせるために魔法をかけたものと考えられていた。「コバルト」という言葉がオランダ語から日本語に入った。
1735年、スウェーデンのイェオリ・ブラント(Georg Brandt)により発見された。
1960年に発生したコンゴ動乱によって値段が暴騰した。
コバルトの主要産出国は以下の通り(2011年実績)。
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