ビロバリド(bilobalide、ビロバライド)は、イチョウ(Ginkgo biloba)に含まれる生理活性テルペントリラクトン(セスキテルペンラクトン)の一種である。
ビロバリドはイチョウの葉に含まれるテルペノイド類の主要な構成成分である。根にも微量存在している。ビロバリドは炭素数15の骨格を有するセルキテルペノイドである。ファルネシル二リン酸からの正確な生合成経路は不明である。
ビロバリドおよびギンコリドは共に非常に似た生合成経路を有している。ビロバリドはギンコリドから部分的な分解によって生成する。ビロバリドはゲラニルゲラニルピロリン酸 (GGPP) に由来する。GGPPはファルネシル二リン酸 (FPP) のイソペンテニル二リン酸 (IPP) 単位への付加によって生成し、炭素数15のセスキテルペン(Sesquiterpene)となる。このような生成はメバロン酸経路 (MVA) および2-C-メチル-D-エリトリトール-4-リン酸/1-デオキシ-D-キシルロース-5-リン酸 (MEP) 経路(非メバロン酸経路)を経ている。ビロバリドを生成するために、炭素数20のギンコリド 13 が初めに形成されなければならない。GGPPをアビエテニルカチオン ...
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