横紋筋肉腫(おうもんきんにくしゅ、英語: Rhabdomyosarcoma)とは骨、そして筋肉や脂肪といった軟部組織にできる腫瘍である。小児や青少年がかかることが多いが、まれに成人でも発症する。腫瘍は体の様々な部分にできるが、自覚症状がなく発症頻度が低いため、腫瘍が大きくなってから初めて気が付くこともある。
性比は男(1.4):女(1.0)、小児がん全体に占める割合は3%程度から 8%程度とされ、1歳から4歳くらいまでは特に多く、全体の2⁄3 が 6 歳以下。乳児期、5-7 歳頃、10 歳代に発生のピークがある。日本での発症者数は年間90人程度とされる。
当該疾患の発症率を高める疾患として、リー・フラウメニ症候群、神経線維腫1型(NF1)、ベックウィズ-ヴィーデマン症候群、コステロ症候群、ヌーナン症候群、MEN2A症候群などが知られているが、充分に解明されていない。
全ての部位に発生する可能性はあるが、好発部位が存在する。
頭頸部(約35%)、通常は眼窩または上咽頭道:学齢期の小児で最も多くみられる
泌尿生殖器系(約25%)、膀胱、前立腺、腟
体幹/その他の部位(20%)転移は患者の15-25%に発生し最も多い部位は肺である。骨、骨髄、リンパ節に ...
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