クスノキ(樟、楠、Cinnamomum camphora)とは、クスノキ科ニッケイ属の常緑高木である。一般的にクスノキに使われる「楠」という字は本来は中国のタブノキを指す字である。別名クス、ナンジャモンジャ。暖地に生えて、巨木になる個体が多い。樟脳になる香木として知られ、飛鳥時代には仏像の材に使われた。
暖地で栽培される変種としてホウショウがある。食用となるアボカドや、葉が線香の原料となるタブノキ、樹皮が香辛料などに利用されるセイロンニッケイ(シナモン)は近縁の種である。
和名クスノキの由来は諸説あり、はっきりしないが、香り高く、寿命が長い「奇(くす)しい木」という意味で名付けられたという説や、南方語由来とする説などがある。
クスノキの枝葉を蒸留して得られる無色透明の固体で、防虫剤や医薬品等に使用されるカンフルから、クスノキが英語でカンファー・ツリー(camphor tree) やカンファーウッド(camphorwood)、カンファー・ローレル(camphor laurel)と呼ばれる。木の香りが強く、学名では、属名がシナモン(肉桂)を意味する Cinnamomum 、種名は樟脳を意味する ...
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