ガラクトース(galactose)はアルドヘキソースに分類される単糖の一種である。漢字表記の脳糖は現在では一般的ではない。乳製品や甜菜、ガム、および粘液で見出される他、ヒトの体内でも合成され各組織で糖脂質や糖タンパク質の一部を形成する。 エネルギーとなる食物である。
分子式、分子量はグルコースと同じくC6H12O6、 180である。立体配置は2位(フィッシャー投影式で上から2番目)、5位の-OHが同じ方向、3位、4位が反対方向であり、D-ガラクトースの5位の立体配置はD-グリセルアルデヒドと同じである。グルコースの4-エピマーである。天然ではD-ガラクトースがほとんどである。
グルコースとともに二糖類のラクトース(乳糖)を構成する。ラクトースからグルコース、ガラクトースへの分解は酵素ラクターゼ(ヒトではラクトースβ-グルコシダーゼ)によって加水分解される。この酵素を欠く人は乳糖非耐性となり、乳中の糖類を栄養とすることができない。さらに大腸に達したラクトースが腸内細菌に分解され、ガスと腹の張りの原因となる。人体では、ラクトースを分泌するために、グルコースが乳腺でガラクトースに変換されて生じる。 ...
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