過敏性肺炎(かびんせいはいえん、Hypersensitivity Pneumonitis ; HP)とは、外因性抗原の有機粉塵を繰り返し吸入することにより発症する肺炎。実態は気管細管や間質に起こるアレルギー性疾患で病原体が原因では無い肺炎。日本での典型例は夏型過敏性肺炎で、夏風邪と誤診される。治療は抗原からの回避が有効である。
有機粉塵や化学物質などの抗原によりIII型およびIV型アレルギーが起き肺の気管細管や間質に炎症が生じる。長期間の反復吸入により炎症が慢性化すると肺が線維化し硬くなり慢性過敏性肺炎の病型に至る。特定の環境に関連して発症し、環境から離れると自然に軽快することが特徴の疾患であるため、家族内発症の症例も多い。なお、同一家族内でも発症には差があり、個人差の原因として白血球の遺伝子型の関与が考えられている。また、喘息や季節性アレルギーは当該疾患発症の原因とはならない。
外因性アレルギー性肺胞炎や過敏性肺臓炎とも呼ばれるほか、愛鳥家肺(鳥飼病)、農夫肺、ワイン生産者肺の様に職業名などに「肺」を付加した疾患名で呼ばれる事もある。
住居関連過敏性肺炎 - 家屋の真菌(狭義にはトリコスポロン以外) ...
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