エトポシド(Etoposide)とは、メギ科の植物Podophyllum peltatum あるいはP.emodi の根茎から抽出した結晶性成分であるポドフィロトキシンを原料とし、1966年に合成された抗悪性腫瘍剤(抗がん剤)。商品名は、ラステット(販売:日本化薬)、ベプシド(販売:ブリストル・マイヤーズ)。VP-16という略号で表されることもある。
WHO必須医薬品モデル・リストに収載されている。
注射剤:肺小細胞癌、悪性リンパ腫、急性白血病、睾丸腫瘍、膀胱癌、絨毛性疾患、胚細胞腫瘍(精巣腫瘍、卵巣腫瘍、性腺外腫瘍)
以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法小児悪性固形腫瘍(ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、横紋筋肉腫、神経芽腫、網膜芽腫、肝芽腫その他肝原発悪性腫瘍、腎芽腫その他腎原発悪性腫瘍等)
カプセル剤:肺小細胞癌、悪性リンパ腫、子宮頸癌、再燃性卵巣癌そのほか、造血幹細胞移植の前処置レジメンとしても汎用される。
重大な副作用として、骨髄抑制(汎血球減少(0.2%)、白血球減少、好中球減少、血小板減少、出血、貧血等)、ショック(0.2%)、アナフィラキシー、間質性肺炎(0.1%未満)が知られている。 ...
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