タウリン(英: taurine )は、構造式がH2N-CH2-CH2-SO3H の物質。別名アミノエチルスルホン酸。IUPAC名は 「2-アミノエタンスルホン酸」。常温では無色の柱状結晶。水溶性であり、エタノールには不溶。分子量 125.15。約300℃で分解する。
ヒトを含む生体にとって重要な物質であり、イカ・タコ・カキなどの軟体動物では組織に遊離状態で豊富に存在し、また他の様々な動物の体内でも見つかっている。
タウリンは生体内で重要な働きを示す分子であり、含硫アミノ酸から合成される。なお、タウリンはカルボキシル基を持たないためアミノ酸には分類されないが、似ている物質であるためアミノ酸の一種と説明されることがある。タウリンは、原則としてタンパク質を構成せず、DNAの遺伝暗号にもコードされていない(参考:タンパク質を構成するアミノ酸)。このため、通常は遊離状態で種々の動植物の組織中に見出される。
有機合成化学ではシスタミンの酸化、システアミンの酸化のほか、ブロモエタンスルホン酸とアンモニアなどから誘導される。
ここでは、主にヒトが摂取することにおける効能について説明する。
タウリンには「からだ、細胞を正常状態で保つ作用(ホメオスタシス)」がある。たとえば、血圧上昇に対する下降作用などがこれに該当する。特に、肝臓に対して働きかける作用を持ち、大まかに分類すると以下のようになる。 ...
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