薬疹(やくしん)とは薬剤及びその代謝産物が原因となって起こる皮膚粘膜反応のこと。
機序としては用量非依存性のアレルギー性のものと用量依存性の中毒性のものに分けられる。アレルギー性のものにはI型、III型、IV型の物がある。中毒性のものも薬剤自体の副作用によるものも多いが、他に相互作用や個体の性質によるものも多いため、一概にメカニズムを語ることは難しい。
臨床型は固定されたものではなく、原因薬の中止にためらっていると急速に重症型に移行しうる。
薬剤使用中に発疹を認めることは多い。鑑別が必要な疾患として急性ウイルス性発疹症などがある。
抗生物質、消炎鎮痛薬、高血圧治療薬、中枢神経作用薬は薬疹を引き起こしやすいとされる。また薬疹のパターンは13種ほど知られており、移行があるとはいえ個々の薬剤で起こしやすいパターンは決まっている。13種とは中毒性表皮壊死症 (TEN)、スティーブンス・ジョンソン症候群(粘膜・皮膚・眼症候群)、多形紅斑、紅斑丘疹、蕁麻疹、皮膚炎、紅皮症、扁平苔癬、紫斑、光線過敏、全身性エリテマトーデス、固定薬疹、天疱瘡の13種である。薬物によって出やすい型とい
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