メナジオン(Menadione)は合成ビタミンKであり、サプリメントとして用いられていた。1,4-ナフトキノンの2位をメチル基で置換した構造である。
3位の側鎖がないため、ビタミンKの全機能を持つわけではないが、ビタミンK3と呼ばれている。アルキル化されることでビタミンK2(メナキノン)となることから、プロビタミンに分類するのが適当である。
メナフトン(menaphthone)としても知られる。
ビタミンKの前駆体ではあるが、先進国ではサプリメントとしては用いられない。発展途上国では入手可能な場合もある。グルコース6リン酸脱水素酵素欠損症患者に溶血性貧血・核黄疸・高ビリルビン血症などの副作用を起こし、大量摂取により健常な幼児にも同じような症状を起こす。米国ではFDAによりサプリメントとしての使用が禁止されている。
だが多くの国では、家畜用の安価なビタミンK源として少用量で用いられている。先進国でもペットフードに添加されることがある。
低プロトロンビン血症の治療にも用いられる。
1947年から抗癌剤として実験的に使用されている。近年、ビタミンCと組み合わせることで前立腺癌を治療する研究が行われている。 ...
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