ポドフィロトキシン(podophyllotoxin, PPT、ポドフィロックス)は、ポドフィルム属植物の根および根茎に含まれる毒性リグナンである。局所ゲル剤がコンジロックスの商品名で、一部のヒトパピローマウイルスが原因の外性器尖圭コンジローマの治療に用いられる。ポドフィロトキシンおよびその誘導体(エトポシド、テニポシド、エトポホス)は、瀉下薬、発疱薬、抗リウマチ薬、抗ウイルス薬、抗腫瘍剤と幅広く応用されている。これらの抗がん活性は精力的に研究されており、肺がん、リンパ腫、生殖器腫瘍などに対する治療に使用されている。
ポドフィロトキシンは、ポドフィルム (Podophyllum peltatum) 根茎に重量の0.3〜1.0%含まれている。その他にはPodophyllum hexandrum Royle(メギ科)の根茎にも存在している。
ポドフィロトキシンは2分子のコニフェリルアルコールのフェノール性酸化的カップリングと、一連の酸化、還元、メチル化反応により生合成される。
ポドフィロトキシンは1880年に初めて単離された。1930年代に構造が推定され、1951年に構造決定された。ポドフィロトキシンは4つの連続した不斉中心(C1 ...
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