アロプリノール(Allopurinol)は痛風・高尿酸血症治療薬。ヒポキサンチンの構造異性体で、キサンチンオキシダーゼの阻害活性を有する。体内での尿酸の産生を抑制し、高尿酸血症を改善することにより痛風発作の発生を予防する。日本ではザイロリック(製造発売元はグラクソ・スミスクライン)等の商品名で販売されている。
痛風、高尿酸血症を伴う高血圧症適応症ではないが、尿酸排泄亢進による低尿酸血症の治療にも用いられることがある。尿酸排泄亢進により尿酸尿路結石をきたすことがあるためである。
日本では、通常、成人はアロプリノールとして1日量200〜300mgを食後に経口服用する。年齢、症状により適宜増減する。
米国では、成人では尿酸値を正常か正常に近いレベルになるように用量を調節する。痛風に対しては通常、1日量100mgから開始し、徐々に増量する。通常の痛風における用量は1日量200〜300mg、ひどい痛風には1日量400〜600mgで1日量800mgまで増量が可能である。
高尿酸血症に対する尿酸コントロール薬は尿酸合成阻害を行うものと、尿酸排泄促進を行うものに分かれるが、アロプリノールは前者に分類される。 ...
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