カノコソウ属(学名:Valeriana L.)は、スイカズラ科の属の一つ。クロンキスト体系ではマツムシソウ目 オミナエシ科に所属する。APG植物分類体系ではスイカズラ科に含まれるが、オミナエシ科として分離してもよいとされている。Valerianaの語源は、医薬として強い効能がある事から「強くある」「健康である」というラテン語のvalēre からきたであろうとされている。
200種かそれ以上の種を含み、一年草、根茎や主根をもつ多年草、半常緑の半低木、常緑の低木などがある。オーストラリア以外の全世界に分布する。主に温帯地域の湿潤な森林地帯、草地、河のそばに自生する。山岳地帯に生育する高山性の種もある。耐寒性である。
カノコソウ (Valeriana fauriei Briq.)別名ハルオミナエシ。丈は40~80センチで、5月から7月に淡い紅色の花を咲かせる。根に精油が含まれ、薬用として利用されている。日本、朝鮮半島、中国北部、サハリンなどに分布する。セイヨウカノコソウ(Valeriana officinalis L. & Maillefer)西ヨーロッパが原産で、丈は1.2~2メートルになる。また夏に白・青紫・ピンクの花をつけ、花壇や切り花として栽培されている。根や茎がヒステリー、不安などに薬効があるハーブとして古くから利用されている。ツルカノコソウ(Valeriana ...
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