コゴメグサ属(学名:Euphrasia 、和名漢字表記:小米草属)は、ハマウツボ科の属の1つ。一年草または多年草で半寄生植物。
従来の新エングラー体系、クロンキスト体系では、コゴメグサ属はゴマノハグサ科に含められた。
一年草または多年草で草原にはえるごく小型の草本。一年草のものは茎がわずかに分枝するか、または分枝しないで直立する。多年草のものは根ぎわで分枝して株をつくり、枝は四方に斜上して広がる。葉は対生し、狭披針形から広卵形で小型、ほとんど葉柄がなく、2-6対の鋸歯がある。上部の葉は小さく、上にいくにしたがって苞葉となる。
茎の上部に花穂をつくり、花柄のない花をつける。萼は鐘形または筒形となり、4裂する。花冠は上唇が2裂、下唇が3裂した唇形となる。上唇はかぶと状となり、花冠裂片は反り返り、下唇は開いて先端が3裂し、裂片は長楕円形となり先端は浅くへこむ。雄蕊は上唇内に4個あり、下側2個がやや長い。子房は2室あり、各室に数個の胚珠があり、細長い花柱が1本あって先端はややふくらんで柱頭がつく。果実は扁平な倒卵形、楕円形または長楕円形の蒴果で、果実と同長か3分の2ほどの長さの萼に包まれ、蒴果は胞背裂開して3-10数個の種子を出す。種子は長楕円形で縦の条があって灰白色になる。 ...
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