アミノフィリン(Aminophylline)とはキサンチン誘導体でありアルカロイドの一つであるテオフィリンに、1⁄2当量のエチレンジアミンを加え水溶性にしたものである。商品名ネオフィリン。強心作用、利尿作用、気管支平滑筋弛緩作用などを有する。アミノフィリンは非選択性アドレナリン受容体拮抗薬でホスホジエステラーゼ阻害薬である。気管支平滑筋弛緩作用はホスホジエステラーゼを阻害してcAMPを増加させることによる。テオフィリンよりも作用は穏やかで短時間性である。後発品も販売されている。
経口薬では、気管支喘息、喘息性(様)気管支炎、閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎など)における呼吸困難、肺性心、うっ血性心不全、心臓喘息(発作予防)が承認されている。
注射薬では他に、肺水腫、心臓喘息(発作治療)、チェーン・ストークス呼吸、狭心症(発作予防)、脳卒中発作急性期 が加わる。
アナフィラキシーの治療にも用い得る。外用薬として使用すると、局所の体脂肪を減少させるとの研究がある。心停止への応用が検討された事もあるが、有効性を示せなかった。
ショック、アナフィラキシーショック、痙攣、意識障害、急性脳症、
横紋筋融解症、消化管出血、赤芽球癆、肝機能障害、黄疸、頻呼吸、高血糖症が挙げられている。 ...
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