プロアントシアニジン(英:proanthocyanidin)は、様々な植物に含まれるポリフェノールの一種である。プロアントシアニジンは、植物界において植物の葉、果実、樹皮、材などに広く分布しており、非常に多くの種類が存在する。フラバン-3-オール(flavan-3-ol)のフラバン骨格の炭素同士がC-C結合などによって結合したものであり、塩酸のような無機酸で加熱することによってC-Cなどの結合が切れてアントシアニジン(anthocyanidin)を生じるものとして知られている。生化学的には、多種多様な植物から得られるプロアントシアニジンの研究において、さまざまな生理活性を有することが報告されている。
1835年にMarquartは、ドイツの国花である青いヤグルマギクの花弁の青色は花青素によって引き起こされており、この花青素をアントシアニンと称することを提案した 。これが「アントシアニン(anthocyanin)」の起源である。その後、1914年にWillstätter とEverestによって「アントシアニンの研究:第1報ヤグルマギクの色素」と題する論文で、ヤグルマギクの青い花弁からアントシアニンとして赤色のシアニン塩化物が結晶として単離され、その加水分解物として糖と色素のシアニジン(cyanidin)とが得られ、このシアニジン(アグリコン)をアントシアニジン(anthocyanidin)と命名した ...
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