チモール (thymol) は分子式 C10H14O で表されるモノテルペン誘導体。エタノール、エーテル、クロロホルム、酢酸、ベンゼンに易溶、グリセリン、水にやや溶ける。タチジャコウソウ(タイム)様の特有の香気を有する。舌をやくような味がある。
チモールを得る方法としては、タチジャコウソウなどの植物からのアルカリ抽出のほか、塩化アルミニウムの存在下での m-クレゾールと塩化イソプロピルの反応が知られている。
チモールは防腐剤、殺菌剤として歯磨き粉、軟膏、石鹸などに用いられるほか、駆虫剤や呈色試薬としても用いられている。また、DL-メントールの合成原料ともなる。
鎮痛外用剤のサロメチールやアンメルツ、洗口液のリステリンにはチモールが配合されている。
イソプロピルメチルフェノール - チモールとイソプロピルメチルフェノールは異性体の関係にある。4-isopropyl-3-methylphenol、Biosol、p-Thymol。CAS 3228-02-2、PubChem 17395739、KEGG C14741。
厚生労働省, ed (2011). “チモール”. 日本薬局方 (第十六改正 ...
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