ゼアラレノン(Zearalenone)とは、マイコトキシン(カビが産生する毒素)の一種であり、(3S,11E)-3,4,5,6,9,10-ヘキサヒドロ-14,16-ジヒドロキシ-3-メチル-1H-2-ベンゾオキサシクロテトラデシン-1,7(8H)-ジオンのことである。CAS登録番号は、17924-92-4。いくつかの別称が存在し、例えばマイコトキシンF2などと呼ばれる場合もある。
ゼアラレノンは、炭素、酸素と水素のみからなる化合物であり、分子式はC18H22O5、分子量は318.364である
主に、Fusarium graminearumやFusarium culmorumなどのフザリウム属に属するカビが産生するマイコトキシンとして知られている
フザリウム属のカビが産生する毒素であるため、特に穀物や牧草が、ゼアラレノンに汚染される対象となりやすい
フザリウム属に属するカビは、様々な毒素を産生することが知られており、例えば、Fusarium asiaticumならばデオキシニバレノールを産生する。ゼアラレノンを産生するフザリウム属のカビが生育しているということは、他のフザリウム属のカビも生育している可能性が充分に考えられる。そして事実、しばしばゼアラレノンに汚染された穀物や牧草は、デオキシニバレノールなど他のフザリウム属のカ ...
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