フィトステロール (英: phytosterol) または植物ステロール(しょくぶつステロール、英: plant sterol)はステロール(ステロイドアルコール)に分類される一群の化合物で、植物に含まれるフィトケミカルの一種である。特有の臭気のある白色固体で、水に溶けないがアルコールには可溶である。食品添加物、医薬品、あるいは化粧品として多様な用途を持つ。
β-シトステロール(スチグマスタ-5-エン-3β-オール)は図に示した構造を持つ。これはコレステロールの24位に炭素が2つ加えられた形である。
β-シトステロールから242位の炭素を取り除くとカンペステロール(カンペスタ-5-エン-3β-オール)になる。
一方22位と23位の水素原子を取り除き、C=C二重結合とするとスティグマステロール((22E)-スチグマスタ-5,22-ジエン-3β-オール)となる。
242位の炭素および22位と23位の水素原子を取り除けばブラシカステロール((22E)-エルゴスタ-5,22-ジエン-3β-オール)である。
植物には様々なフィトステロール類が含まれており、それらは細胞膜の構成要素である。哺乳動物ではコレステロールが同様な役割を果たす。 ...
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