オマセタキシンメペスクシナート(国際一般名、omacetaxine mepesuccinate)は、慢性骨髄性白血病(CML)治療に適応される医薬品化合物である。別名はホモハリングトニン(homoharringtonine、略称: HHT)。商品名はSynriboまたはMyelostat。イチイ科の針葉樹イヌガヤ(Cephalotaxus harringtonii)から1970年に単離・構造決定された天然物であり
、現在は半合成によって製造されている。化合物名はイヌガヤの学名に由来する。2012年10月に、2種類以上のチロシンキナーゼ阻害剤(TKIs)に抵抗性、不忍容性の両方またはいずれか一方の成人CML患者の治療薬としてアメリカ食品医薬品局(FDA)に承認された。
オマセタキシンはチロシンキナーゼ阻害剤に対して抵抗性があるまたは忍容性がない慢性骨髄性白血病に患者の治療に使用される。
2009年6月、CML患者に対するオマセタキシン投与について調べた長期非盲検第2相臨床試験の結果が公表された。12か月の治療の後、およそ3分の1の患者が細胞遺伝学的応答を示した。予備的なデータによれば、イマチニブが効果を示さず、薬剤耐性T315I変異を有する患者での研究で、28%の患者において細胞遺伝学的応答が、80%の患者において血液学的応答が達成された。 ...
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