遅発性ジスキネジア(ちはつせいジスキネジア、Tardive dyskinesia)は、ジスキネジアの治療困難な形態であり、無意識的で反復的な体の動きのある障害である。
ジスキネジアのこの形態では、不随意な動作が「遅発性(tardive)」であり、ゆっくりあるいは遅れて発症するということを意味する。
抗精神病薬の長期間あるいは高用量使用の後に、また小児や幼少における胃腸障害に対する薬剤の使用による副作用としてしばしば出現する。
遅発性ジスキネジアは、反復的な、不随意の、目的のない動作に特徴づけられる。不随意運動のこれらの種類の例をいくつか挙げる。
眼の瞬きが早い手足、指、胴体の早く不随意な運動も生じる可能性がある。いくつかの症例では、脚部に歩行が困難または不可能になるほどの影響がある。これらの症状は、パーキンソン病と診断された患者の正反対である。パーキンソン病の患者は動くことが困難であり、遅発性ジスキネジアの患者は動かさないことが困難である。音を鳴らしたり呼吸が困難といった呼吸不整は、遅発性ジスキネジアに付随する別の症状であるが、研究はその有病率が比較的低いことを示している。
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