心雑音(しんざつおん, cardiac murmur(カルディアック・マーマー))は正常な心臓では発生しない異常粗雑な心音であり、循環器病の診断の目安となる症候の1つ。
心雑音の原因としては心臓の器質的異常を伴うものと伴わないものとがある。
心雑音の音量は重症度を調べる目安となり、Levineの6段階分類法に従って評価されることが多い。
心臓は心房と心室が交互に収縮しているので、心室が収縮と拡張を1回ずつ行うと心臓が1回鼓動した事になる。この1回の内、どのタイミングで雑音が聞えるかによって病態を診断する目安となる。タイミングは心音と比較する事で調べる。
I音は、心室が収縮する時に房室弁が閉じ、血流が突然遮断されることに起因し発生するさまざまな要因の音。ドックンと言う擬音語のドッに相当する。
II音は、心室が拡張する時に動脈弁が閉じる音。ドックンと言う擬音語のクンに相当する。
III音は、拡張早期に心房から勢いよく来た血液が心室壁を振動させる事で生じる心音。
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