筋線維束性攣縮(英語:Fasciculation)は、小さく、かつ局所的な、皮膚下に観察することが可能な不随意な筋肉の収縮及び弛緩運動である。より深層の部位は筋電図検査(針筋電図検査及び末梢神経伝導速度検査)によって検出できるが、全身のどの骨格筋でも発生する可能性がある。筋線維束性攣縮は、単一運動単位内のすべての骨格筋線維の同時収縮につながる下位運動ニューロンの自発的な脱分極の結果として発生する。通常起こる自発的な脱分極としては、例えば、心臓の鼓動を引き起こす、絶え間なく続く心筋の収縮がある。
一般的には、関連する筋肉を随意に動かすと筋線維束性攣縮はすぐに止まるものの、筋肉が再び安静下に戻ると、再開することがある。
筋線維束性攣縮には様々な原因があり、その大部分は良性であるが、運動ニューロン疾患を原因とする場合もある。筋線維束攣縮はほぼすべての健常者に起こるが、ほとんどの場合、運動ニューロン疾患によって引き起こされていることは非常にまれである。
場合によっては、筋線維束性攣縮の存在により、QOLを低下させる可能性がある。一方で、神経学的検査に異常がなく、筋電図検査で重篤な神経疾患を疑わせる追加的な異常所見が認められない場合に、通常、良性線維束症候群の診断が下される。 ...
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