緊張病(きんちょうびょう)、カタトニア、カタトニー(Catatonia)とは、精神運動の低下および昏迷状態に代表される異常行動を特徴とする状態である。1874年にドイツの医師カール・ルードヴィヒ・カールバウムにより 独: Die Katatonie oder das Spannungsirresein として報告された。
歴史的に、緊張病は統合失調症と関連付けられてきたが(カタトニア型統合失調症)、現在ではカタトニア症候群(catatonic symptoms)として非特異的であり、その他の精神障害および神経学的状態においても観察されうるとされている。DSM-5においては、緊張病は単独の疾患としては分類されていないが、統合失調症(カタトニア型)、双極性障害、PTSD、うつ病、その他の精神疾患、ナルコレプシー、 薬物乱用、抗精神薬などのオーバードーズなどにその原因が探られている。
また多くの身体的疾患、感染症(たとえば脳炎)、自己免疫疾患、神経病変(たとえば脳卒中)、代謝障害、アルコール離脱、急速なベンゾジアゼピン離脱 などからも起りうるとされる。 DSM-5では、様々な医学的状態で起こりえると記され、とりわけ脳炎、脳血管疾患、新生物、頭部外傷 ...
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