しゃっくり(噦り、吃逆、呃逆、嗝、英語; hiccup)とは、横隔膜(または、他の呼吸補助筋)の強直性痙攣および、声帯が閉じて「ヒック」という音が発生することが一定間隔で繰り返される現象で、ミオクローヌス(myoclonus:筋肉の素早い不随意収縮)の一種である。
しゃっくりは明確な原因がなくても起こるが、飲食物や会話などの刺激がきっかけになることがある。まれに横隔膜の炎症や肝臓癌・腎臓病・脳腫瘍・延髄梗塞といった疾患によって引き起こされることもある。
しゃっくりの多くは数分から数十分で止まるが、疾患が原因である場合は止まりにくく、衰弱してしまうこともある。長期間にわたって続くものに対しては、投薬などの治療が必要になる。医師による投薬治療では、クロルプロマジンやメトクロプラミドが用いられることがある。
しゃっくりに対しては数多くの民間療法があるが、紙袋を口に当てて呼吸するといった方法は血中の二酸化炭素濃度を高めることでしゃっくりを止めようとするものである。腹式呼吸で吸える限り吸い、横隔膜を一杯まで縮めた状態で保持したあとゆっくり吐く方法もある。また、酢を飲む、驚かせる、水を飲む、舌を引っ張る、目をこする、砂糖をスプーン一杯飲む、動かないといった行為で迷走神経を刺激することも効果がある。また、両方の指を耳の穴に入れて、両方を強めに30秒から60秒ほど押さえ続けると止まる場合がある。耳の奥には、脳からお腹の臓器へ繋がる迷走神経があり、この迷走神経 ...
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