遷延性意識障害(せんえんせいいしきしょうがい)とは、重度の昏睡状態を指す症状。植物状態(しょくぶつじょうたい)、通称ベジといわれる状態のこと。持続的意識障害、持続的植物状態(英: persistent vegetative state)ともいわれる。
日本脳神経外科学会による定義(1976年)
声を出しても意味のある発語が全く不可能である。
簡単な命令には辛うじて応じることもできるが、ほとんど意思疎通は不可能である。
眼球は動いていても認識することはできない。以上6項目が、治療にもかかわらず3か月以上続いた場合を「遷延性意識障害」とみなす。
大脳の全面的または大部分または広範囲が壊死または損傷することにより発症する。主要な原因は下記の種類である。
事故その他の頭部外傷による脳挫傷、びまん性軸索損傷。
心筋梗塞などの心臓疾患、胸部への衝撃、毒物摂取、窒息・酸欠などによる心肺停止による血流・酸素供給の一時的な途絶、5分以上の場合は可能性が高くなる。
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