髄膜刺激症状(ずいまくしげきしょうじょう、英: syndrome of meningeal irritation, meningism)は、クモ膜下出血や髄膜炎などで髄膜が刺激されている時に出る症状。髄膜刺激症候、髄膜刺激徴候ともよぶ。
脳脊髄液に感染が起きたときや、出血などで髄膜が刺激されると本症を来たす。
クモ膜下出血や髄膜炎のほか、単純ヘルペス脳炎・日本脳炎などで見られる症状。
羞明(しゅうめい)、頭痛、嘔気、嘔吐、項部硬直、ケルニッヒ徴候、ブルジンスキー徴候などが見られる。
項部硬直(nuchal rigidity, nuchal stiffness)
項部硬直(こうぶこうちょく)は仰臥位の患者の頭部を持ち上げると抵抗がある事。病態
頭部を持ち上げると髄膜が伸展されて刺激される。正常ではその程度の刺激では抵抗を示さないが、感染などにより髄膜が刺激されている状態で伸展による追加刺激が加わると、追加刺激を和らげようとする方向に反射的に筋肉が働く。これが診察者には抵抗として観測される。反射なので本人の意識レベルに関係なく観測できる一方、小児などでは髄膜刺激があっても観測されない事がある。細菌性髄膜炎やクモ膜下出血では強く顕著に認め、それに比べて脳炎や非細菌性髄膜 ...
ウィキペディアでもっと読む