ベラトリジン(Veratridine)は、ユリ科から得られるステロイド誘導体のアルカロイドである。ナトリウムチャネルを活性化して神経毒として働く。シュロソウ属およびSchoenocaulon属の種子から最初に単離された。膜内受容体サイト2に結合し、細胞内カルシウムイオン濃度を上昇させる。活性化したナトリウムチャネルに優先的に結合し、神経の興奮を増加させることで作用する。
Schoenocaulon officinaleの種子及びバイケイソウの地下茎から単離された。
ベラトリジンは、ベラセビンの誘導体である。この関連アルカロイドの構造や立体配置は、化学性質が研究されてから数十年後になってから決定された。ベラトリジンの構造は、核磁気共鳴分光法とX線回折によって確かめられた。
この物質はかつて、神経痛およびリウマチの軟膏として用いられていた。
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