ユカン(油柑、学名:Phyllanthus emblica)は、コミカンソウ科(旧トウダイグサ科)コミカンソウ属の落葉高木。マラッカノキ、アンマロク(庵摩勒:サンスクリット名 amalaka から)、アムラともいう。インドから東南アジアにかけての原産で熱帯・亜熱帯に栽培され、果実が食用となる。
英語では myrobalan(ミロバラン)と呼ぶが、これは本種のほかシクンシ科モモタマナ属(Terminalia)のカリロク(参照: ミロバランノキ T. chebula)やバラ科スモモ属のミロバランスモモ(別名: cherry plum; 学名: Prunus cerasifera)のように分類学的にまるで異なる複数の種を指し得る。
葉は長楕円形で長さ2.5センチメートル、2縦列が密に互生するが早落性の枝に着生し、一見すると羽状複葉に見える。
花は小枝の腋部から帯黄色の雌雄小花が混生する。
果実は球状で臘質、径1.5-3センチメートル、縦方向に浅く6条が走り、黄緑色から帯赤色、大理石のような果肉を有する。核は6稜で、種子は6個である。
果実はインドで古くから食用・薬用に利用されている。繊維質で酸味とタンニンによる渋味があり、そのままあるいは料理の材料として食用にされるが、南インドでは特に漬物とする ...
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