脂質異常症(ししついじょうしょう、英: dyslipidemia)は、血液中に含まれる脂質が過剰、もしくは不足している状態を指す。2007年7月に高脂血症(英: hyperlipidemia)から脂質異常症に改名された。
脂質異常症(高脂血症)は診断基準による分類と病態による分類とがあり、診断基準による分類は、高コレステロール血症、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高トリグリセリド血症といった種類があり、世界保健機関 (WHO) の基準に基づき日本動脈硬化学会が診断基準を定めている。一方病態による分類はリポタンパク質の増加状態より分類するもので、世界保健機関 (WHO) の1970年報告 に基づき日本動脈硬化学会が2013年版脂質異常症治療ガイドに脂質異常症表現型の分類法として記載した。
A 病態 (WHO型)分類法 (図参照)
1965年Fredriksonらは、ヒトのコレステロールや中性脂肪を超遠心分析法と濾紙電気泳動法で分析し、高脂血症(現在の脂質異常症)をⅠ型・Ⅱ型・Ⅲ型・Ⅳ型・Ⅴ型と命名し、1970年に世界保健機構(WHO)もこの分類法を承継してⅠ型・Ⅱa型・Ⅱb型・Ⅲ型・Ⅳ型・Ⅴ型とするWHO型の病態分類法を制定し、日本動脈硬化学会も、同上の脂質異常症の表現型分類を「脂質異治療ガイド2013年版」に掲載した。しかし、旧態のWHO型は、最近使われなくなった分析法による分類で、実際の判定に使 ...
ウィキペディアでもっと読む