胃腸炎(いちょうえん、英: Gastroenteritis)とは、感染性下痢(infectious diarrhea)、ガストロとも知られ、消化管 胃 ('gastro'-)および小腸 ('entero'-)の炎症を特徴とする疾患であり、発熱、下痢、嘔吐、腹痛および腹部痙攣などの症状を呈する。食物によって生じるものは食中毒とも称される。山陰地方では、感染性胃腸炎の事を腸感冒とも呼ぶ。
世界的にみて小児の発症例のほとんどがロタウイルスによるものである。成人ではノロウイルスおよびカンピロバクターに起因するものが最も多い。次いでその他の細菌 (またはその毒素)や寄生虫を原因とするものがよくみられる。調理が不適切な食品や汚染された水を摂取したり、感染者との密接な接触などによって感染する。
治療の基本は十分な水分補給である。軽度または中等度の症例では経口補水液の補給が効果的である。重症例になると静脈内輸液が必要となる場合がある。
胃腸炎では通常下痢と嘔吐の双方がみられることが多く、また頻度は下がるものの、そのいずれかのみがみられることもある。腹部痙攣を生じる場合もある。症状および徴候は通常、感染から12〜72時間で発現しはじめる。 ...
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