ハンタウイルス肺症候群(ハンタウイルスはいしょうこうぐん、英: Hantavirus Pulmonary Syndrome; HPS)、ハンタウイルス心肺症候群(ハンタウイルスしんぱいしょうこうぐん、英: Hantavirus Cardiopulmonary Syndrome; HCPS)は、南北アメリカ大陸に生息する齧歯類(キヌゲネズミ科のアメリカネズミ亜科 Sigmodontinae, ウッドラット亜科 Neotominae)を自然宿主とするハンタウイルス(新世界ハンタウイルス)によって引き起こされる疾患である。
1993年にアメリカで初めてHPSの原因ウイルスであるSin Nombre virus(名無しウイルスという意味)が同定されて以来、2000名以上のHPS患者が報告されており、多くのHPS関連ハンタウイルスが見つかっている。原因ウイルスは、北アメリカ大陸では主にSin Nombre virus、南アメリカ大陸では主にAndes virusのグループである。
新世界ハンタウイルスの種によって病原性が異なり、基本的にはヒトからヒトへの感染は無く、ウイルスを保有した齧歯類からの感染であるが、南米のAndes ...
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