近視(きんし)は、屈折異常のひとつで、眼球内に入ってきた平行光線が、調節力を働かせていない状態で、網膜上の正しい位置ではなく、もっと手前に焦点を結んでしまう状態。近眼(きんがん、ちかめ)ともいう。
遠方視の場合に、屈折機能が無限遠まで対応できないためはっきり見ることができない。
逆に近方視の場合は支障は少ない。近視は屈折の問題であり網膜や視神経の疾患ではないので一般的に矯正視力が低下するものではない。
誕生から20代前半にかけては眼球が成長するので誰でも近視の方向に屈折状態が変化する。つまり、
丁度よい強さの遠視を持っていた者は正視になる。
遠視の無かった者は強度の近視になる。この時期に近視の症状が現れなかった者は、近視化しなかったのではなく、遠視が十分に強かったために近視が顕在化しなかっただけである。成長期の終わった後の最終的な屈折状態(近視または遠視の強さ)は、
成長期における近視化の度合いの2つで決まる。
最終的な屈折状態を決める要因は (1) が主なものである。つまり、生まれ持った遠視の強さによって将来近視になるかはほぼ決まる。
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