胆管炎(たんかんえん、英:Cholangitis)とは、胆管の炎症のことをいう。最も一般的な原因は、細菌による感染であり、問題になるのは上行性胆管炎である。いずれにせよ、そのほかの原因もある。尿路感染症、肺炎とならぶ高齢者の発熱の原因の一つである。
胆嚢炎と胆管炎を合わせて胆道感染症というくくりでまとめられることがある。急性胆管炎は結石、腫瘍、寄生虫などによって胆汁の流れが妨げられることによっておこる上行性胆管炎をさすことが多い。胆嚢炎には結石や腫瘍が胆嚢管を閉塞し、発熱、右季肋部痛をきたす急性胆嚢炎、急性胆嚢炎と同様の症状をきたすものの、全身状態の悪い患者に発症し、かつ胆嚢結石が発症に関与しない無石胆嚢炎、繰り返す急性胆嚢炎や胆石発作などにより慢性炎症が胆嚢におこる慢性胆嚢炎に分かれる。
典型的な胆管炎の三症状は、発熱、黄疸、腹部四分右上の腹痛である。この三症状は、シャルコーの胆管炎三症状という。急性症状の場合、意識障害やショックが現れる事がある。
上行性胆管炎は、細菌によって引き起こされ、痛み、黄疸、発熱を伴う。細菌は、既往の総胆管結石症によるものが通常である。
原発性硬化性胆管炎は、自己免疫性の胆管炎である。 ...
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