ジフテリア (diphtheria) は、ジフテリア菌 ( Corynebacterium diphtheriae ) を病原体とするジフテリア毒素によって起こる上気道の粘膜感染症。
感染部位によって咽頭・扁桃ジフテリア、喉頭ジフテリア、鼻ジフテリア、 皮膚ジフテリア、 眼結膜ジフテリア、生殖器ジフテリアなどに分類できる。腎臓、脳、眼の結膜・中耳などがおかされることもあり、保菌者の咳などによって飛沫感染する。
発症するのは10%程度で、他の90%には症状の出ない不顕性感染であるが、ワクチンにより予防可能で、予防接種を受けていれば感染を起こさない。すべてのジフテリア菌が毒素を産生するわけではなく、ジフテリア毒素遺伝子を保有するバクテリオファージが感染した菌のみが、ジフテリア毒素を産生する。
ジフテリア菌の発見は1883年。エミール・フォン・ベーリングと北里柴三郎が血清療法を開発。その功績でベーリングは第1回ノーベル生理学・医学賞を受賞した。
コリネバクテリウム属(Corynebacterium)はグラム陽性桿菌で、放線菌に分類される細菌の一属である。
潜伏期間は通常1~10日間(2~5日が多い)。喉の痛み、犬がほえるような咳、筋力低下、激しい嘔吐などが起こる。 ...
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