脂肪腫(しぼうしゅ)とは、軟部組織に発生する脂肪細胞による良性腫瘍である。皮下組織に発生する浅在性脂肪腫(せんざいせいしぼうしゅ)と、筋肉のような深い場所に発生する深在性脂肪腫(しんざいせいしぼうしゅ)とに大きく分けられる。なお、脂肪肉腫とは異なる。以下、特に断りがない限り、ヒトにおける脂肪腫について述べる。
脂肪腫の発生原因は、よく判っていない。しかし、以下に述べるように発生しやすい場所と、発生しにくい場所が存在することが知られている。
脂肪腫は全身で発生し得るものの、背中、肩、首などが特に発生しやすい部位である
また、四肢では、上腕部や大腿部のように体幹部に近い場所に発生しやすい
一方で、顔面、頭皮、下腿部などには、あまり発生しないことが知られている
参考までに、何らかの刺激を受けやすい部位に、脂肪腫は発生する傾向があるようだとの意見も存在する
なお、いずれの部位においても、皮下組織に発生する浅在性脂肪腫が大部分である
一般的に脂肪腫は、線維質の袋状の組織で包まれており、周辺組織との境界がハ
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