胸腺腫(きょうせんしゅ、英: thymoma)は、Tリンパ球の成熟に重要な役割を果たす胸腺上皮に由来する腫瘍のうち細胞異型のある胸腺癌(きょうせんがん、英: thymic carcinoma)を除いたものである。分葉状構造、非腫瘍性未熟Tリンパ球の混在、血管周囲腔(perivascular space)、豊富なリンパ球の中に疎なリンパ球の領域が認められる髄質分化(medullary differentiation)等、正常胸腺への分化傾向が見られる。
分類:卵円形および紡錘形腫瘍細胞からなるA型胸腺腫と類円形および多角腫瘍細胞からなるB型胸腺腫、それらの混在するAB型胸腺腫に分類され、B型胸腺腫はさらにその腫瘍細胞の形態と随伴する未熟Tリンパ球の多寡により、B1、 B2、 B3型に細分類される。免疫染色。
未熟Tリンパ球の同定---CD1a, TdT
胸腺上皮細胞---p63, cytokeratin (AE1/AE3, CK5/6), EMA
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