くる病(くるびょう、独: Rachitis、佝僂病、痀瘻病)とは、ビタミンD欠乏や代謝異常により生じる骨の石灰化障害である。典型的な病態は、乳幼児の骨格異常で、小児期の病態を「くる病」、骨端線閉鎖が完了した後の病態を「骨軟化症」と呼び区別する。語源はギリシャ語の背骨を意味する rhakhis に由来する。
17世紀の英国で初めて報告された病気で、ビタミンD欠乏症のひとつ。見た目の変化として脊椎や四肢骨の弯曲や変形が起こる。小児では骨端部(epiphysis)成長板(growth plate)軟骨の骨化(endochondral ossification)障害を、成人では骨軟化症を引き起こし骨粗鬆症の原因となる可能性がある。ヒトだけでなくイヌ・ネコ・ネズミ・トカゲなど若年の脊椎動物でも起こりえる。
室内に閉じこもりがちな高齢者(栄養不良と紫外線への暴露が不十分)
日焼けを回避する為に、紫外線カット化粧品の多用、全身と顔を衣服で覆っている女性や小児など
ビタミンD抵抗性のくる病:正常量のビタミンD補給でも肝障害、腎障害などの基礎疾患のある人カルシウムの摂取が少ない一部の発展途上国でもくる病が発生しやすい。肌の色の濃い人が日射量が少ない高緯度地域に移住した場合、体内でのビタミンD合成が減少して乳幼児にくる病がしばしば発生する。 ...
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