アルドステロン症(アルドステロンしょう)は、血中のアルドステロン(鉱質コルチコイド)濃度が高い病態である。なお、便宜上、偽性アルドステロン症も本稿で扱う。
以下、アルドステロン(aldosterone)をAld、血圧(blood pressure)をBP、ナトリウム(ラテン語、ドイツ語: Natrium)をNa、カリウム(ラテン語・ドイツ語: Kalium)をK、上昇を↑、低下を↓、因果関係を(原因)→(結果)、血漿アルドステロン濃度 (plasma aldosterone concentration) をPAC、血漿レニン活性 (plasma renin activity) をPRA、と表記する。
本症はNa↑、K↓、BP↑が典型像である。これを踏まえて各種バリエーションを見ると見通しが良い。
高Na血症: Aldの鉱質コルチコイド作用によって血中Na濃度↑
BP↑ : Na↑→血漿浸透圧↑→循環血漿量↑→BP↑。基本的にレニン-アンギオテンシン-アルドステロン系が亢進する場合は低カリウム血症、代謝性アルカローシスがおこる。これはアルドステロンの腎への作用、すなわちナトリウムの再吸収、カリウムの排泄、重炭酸イオンの再吸収、などを考えれば明らかである。一部の例外を除き、アシドーシスと高カリウム血症、アルカローシスと低カ ...
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