ナルコレプシー (narcolepsy) あるいは日本語で居眠り病(いねむりびょう)とは、日中において場所や状況を選ばず起こる強い眠気の発作を主な症状とする睡眠障害である。自発的に覚醒を維持する能力、およびレム睡眠を調節する機能の両者が阻害される笑い、喜び、怒りなどの感情が誘因となる情動脱力発作を伴う患者(ナルコレプシー1型)も多いが、その症状が無い(ナルコレプシー2型)患者もいる。
現在ナルコレプシーの診断基準に大きな問題があり、日中において場所や状況を選ばず起こる強い眠気の発作、後述のレム睡眠を調節する機能の阻害、金縛り・幻覚・幻聴、の症状はナルコレプシーに特有なものではなく重度の睡眠不足やその他の睡眠障害と同一症状である。
又、後述の睡眠障害国際分類第3版 (ICSD-2) の診断基準も睡眠不足と同一の検査結果であり、反復睡眠潜時検査MSLTの検査基準は一般人口にも2-4%(多くはシフトワーカーや睡眠不足)で診断基準を満たす者が存在する。
2018年の国際過眠症学会で発表された内容によると、現在日本のナルコレプシー2型の疾患の診断を受ける患者の多くは普段睡眠時間が4時間以下で受験勉強や残業等で睡眠時間を多く削った後に、強い眠気の発作、レム睡眠を調節する機能の阻害、金縛り・幻覚・幻聴を発症し、診断を受けている。 ...
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