糸状虫症 (しじょうちゅうしょう、英:Onchocerciasis) は、河川盲目症あるいはローブルズ病、オンコセルカ症としても知られ、寄生虫である回旋糸状虫の感染が病因とされる病気。中南米やアフリカのナイジェリアやエチオピアで感染者が多く症状には激しい痒み、皮膚の腫れ、および永久失明がある。これはトラコーマに次いで二番目に多い感染性失明。
この寄生虫症は シムリウム種の黒蝿に咬まれることにより感染する。通常は何度も咬まれなければ感染しない。この蝿は河川の近くに生息するのが病名の由来。この寄生虫は人体に入ると幼生を形成し、これが皮膚の外に出てくる。このようにして次の黒蠅への感染が可能になり、その黒蠅が他の人間を咬む。診断には次のような幾つかの方法がある。生理的食塩水の中に皮膚の生体組織を浸して幼生が出てくるか観察する、目の中の腫れた個所を見る、皮下の腫れた個所の成虫を探すなど。
この病気に対するワクチンはなく、予防方法は蝿に咬まれるのを避けることである。回避方法は虫よけ剤の使用と、長袖・長ズボン衣服の着用、蚊帳の使用がある。他の方法には 殺虫剤の噴霧により黒蠅を減少させることがある。年2回すべての罹病者を治療することにより、この病気を撲滅する努力が世界各地で行われている。 ...
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