羊水過多症(ようすいかたしょう)とは羊水が800ml以上になるような病態である。早産の原因となるほか、様々な異常の徴候でもある。羊水量を測定するのに近年はエコーでみることが多い。羊水ポケットが8cm以上であれば羊水過多症と診断する。羊水量は正常妊娠でも様々な値をとるため診断は非常に難しい。一般には正常妊娠では妊娠8ヶ月で羊水量は最大で約700mlになるといわれている。
胎児奇形(無脳児、水頭症、脊椎破裂、消化管閉鎖)
基本的に母体、胎児に様々な症状を起こし、分娩異常も起こしえる。
母体の症状としては、子宮が大きくなるということと、羊水過多症の原因疾患の症状が出ることとなる。腹部腫大、子宮底上昇、横隔膜挙上、胃の圧迫、呼吸困難などがみられる。また胎動が認めにくいのも特徴である。妊娠高血圧症候群を合併しやすい。
胎児には早産、低出生体重児、IUGR、先天奇形、胎位異常が認められることがある。
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