壊血病(かいけつびょう、英: scurvy、独: Skorbut)は、出血性の障害が体内の各器官で生じる病気でビタミンC欠乏状態が数週間から数カ月続くと症状が出現する。成人と小児では症状が異なる。
ビタミンCの欠乏によって生じる。ビタミンCは体内のタンパク質を構成するアミノ酸の1つであるヒドロキシプロリンの合成に必須であるため、これが欠乏すると組織間をつなぐコラーゲンや象牙質、骨の間充組織の生成と保持に障害を受ける。これがさらに血管等への損傷につながることが原因である。
健康な人体にはおよそ900から1500mgのアスコルビン酸(ビタミンC)が存在しており、体内のアスコルビン酸が500mgを切ると脱力や体重減少、筋肉痛関節の鈍痛に加え、次のような症状が現れ始める。
皮膚や粘膜、歯肉の出血およびそれに伴う歯の脱落、変化、これらの影響で息が臭くなる。
毛包性の過角化、螺旋状毛髪、毛包周囲の出血(出血を伴う毛包角化症)
古傷が開く、末期になると骨折して治った骨もはがれる。ただし、上記のように健康な人体には「500mgを切る」までのビタミンCに余裕があるので、これらの症状は3カ月から12カ月
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