偽痛風(ぎつうふう、Pseudogout)とはピロリン酸カルシウム二水和物(CPPD)の関節軟骨や周囲組織への沈着を原因とした関節炎を来す疾患の総称である。厳密には急性関節炎のみを指し、広義にはピロリン酸カルシウム結晶沈着症、軟骨石灰化症とも呼ばれる。痛風と同じような症状を来たしながら高尿酸血症が見られないことから名付けられた。
高齢者に好発し性差はない。偽痛風における関節炎は、痛風における尿酸への反応と同様のものがピロリン酸カルシウムに対して発生したものである。すなわち、関節包内に析出したピロリン酸カルシウムの結晶に対する炎症反応によって発生する。
急性及び慢性の結晶誘発性関節炎や関節破壊など多彩。慢性症状(慢性関節炎)では重度の関節組織破壊が起きることがある。
膝、股、手、椎間板線維輪、恥骨結合、肘、肩、まれに黄色靱帯(黄色靱帯骨化症)臨床病型分類
type C : 偽変形性関節症(発作あり)
type D : 偽変形性関節症(発作なし)
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